Jリーグのトップサッカー選手はなぜ欧州に行くのか

日本・Jリーグで実績を作ったサッカー選手たちが、欧州リーグに挑戦するパターンが増えています。その最大の理由は、より高いレベルのリーグでプレーできるからです。世界トップレベルのヨーロッパのトップリーグには、世界各国のトッププレイヤーが集まります。特に、スペイン、イングランド、ドイツ、イタリアの四大リーグではそうした動きが顕著です。これらのリーグで試合に出場できれば、より高いレベルのサッカーを知ることができます。また、近年では外国でプレーをしているからと言って、日本代表に選出されにくいという状況がなくなりました。日本代表監督が外国人であることが多いからです。

では、欧州リーグの選手のレベルが日本・Jリーグよりも高い理由はどこにあるのかというと、そのひとつに国籍が考えられます。ヨーロッパでは、EUの国籍を取得していれば外国人とみなされることはありません。事実上、外国人枠はないようなものであり、チームは、多国籍のプレイヤーで構成することも可能です。一方、日本・Jリーグでは外国人は3人までで、アジア人に限って1名追加できるという、制限が設けられています。

もうひとつ考えられるのは、やはりクラブチームの資金力です。サッカー文化がしっかり定着しているヨーロッパでは、資金力豊富なクラブチームがたくさんあります。そして、世界各国の優秀なプレイヤーを引き抜く十分な資金を持っています。欧州リーグで活躍できれば、日本・J1リーグよりもはるかに高い年俸を手に入れることが出来ることは、選手のモチベーションにつながります。

攻防 シュート